
砂の大地。
夜に立つ陽炎。
荒れ果てる砂丘。
炎天下の下、ジリジリと牛歩する砂丘。
歩めど歩めどそこは砂で
着かれて戻ろうと振り返っても砂だった。
だからコンドルが飛び行く東を無いても砂だけで
キャンプが広がっていた西を見ても砂しかなかった。
地平線まで砂が広がっていて
砂の惑星とはまさにこのことだった。
そして分かっていたことなのだが
やがて飲み水もなくなり、牛歩すら儘ならない私たちは
とにかく気が狂ったような行動を繰り返した
時には互いに殴り合い、
時には互いに助け合った、
そして幾許かの月日が流れたあと、
私たちは気付いた。
行くしかないのだ。
たとえ何もできなくても
もはや歩くことしかできない。
だから走った。
故に走った。
走って

あ、これゴマ団子なんですけど
スーパーのゴマ団子ちっさいっすね
スポンサーサイト