今年買ったCDのレビューやら感想なんていうものは、
勢いのあるライターやその手のプロのブロガーにまかせておいて、
ちょっと昔の曲、それもあまり話題にならなかったような曲に、思いを馳せようと思います
そのほうがなんか、狭い世界感が出て、いいじゃないですか。なんですかそれ
奥田民生の、コーヒーです。
95年、デビューしてアルバム1枚目出した後のシングル。
しかしこのシングル、民生氏のシングルの中では相当地味。
というかこのシングルが収録されたアルバム『30』が地味
『30』に収録されたもう1つのシングル「悩んで学んで」もちょっと地味
なのに『30』の収録曲自体はとてもユーモアと脱力感のある音満載の素晴らしいアルバム
しかし、イマイチ花が無かったというのが世間での一般的な評価だろう
例えば1stアルバム『29』でいう「愛のために」、
『股旅』でいう「さすらい」や「イージュー★ライダー」、
そういった民生氏のテンプレートとも言える、サビの爽快感やコード進行の爽快感、
やはり民生にはそれがないと、と思う人が多数だろう
しかしこの「コーヒー」では、それほど突き抜けない。という印象があるかもしれない
そもそもこの曲は、簡単に説明すると「雨が降ってるから家でコーヒーでも飲もう」という曲
こういうテーマで曲を作る事自体も民生の魅力のひとつであるが、民生は実はコーヒーは好きではない
そんな情報はさておき、この曲の魅力はその「突き抜けなさ」にあると考えている。
舞台は、家なのである。しかも雨が降っている。コーヒーも飲んで落ち着いてる。
そんな中での、サビ
(もちろんこの”しょうもなさ”がこの曲の魅力です)この歌詞があり、
まるでまどろむかのようなギターの間奏も含めて、それらが全てブレンドした結果、
この曲はサビでもちゃんと叫んで、ギターもかき鳴らしてるのになんともマイルドなブレンドの曲となったわけです。
なにより曲の最後が
「今日は雨が降ってたのでコーヒーを飲んで過ごした。明日は釣りにいこう」という、日記です
ちょっとエモーショナルな雰囲気出しといて、この曲は、日記なのです
しかしそういった歌詞が、ユニコーン時代からの民生氏の持ち味でもありますし、
この「コーヒー」こそがこれ以降の民生ソロでの歌詞の世界観をより広げた記念碑的シングルだと考えています
そして、そんな「くだらなさ」という持ち味が一番詰め込まれたのが『30』というアルバムだと考えています
しかも「くだらなさ」に加えて、悩み、葛藤、といったドスンと重い曲を最後に詰めてくるのもこのアルバムの特徴。
なお、ライヴアルバム『OKUDA TAMIO LIVE SONGS OF THE YEARS』収録の「コーヒー」は、
テンポ上げちゃって、ひたすらロック。こっちは爽快感抜群の仕様となっております
あ、カップリングの「人の息子」は『30』にも収録されてます。「子供たち、ワシらの未来を頼んだぞ」って曲
勢いのあるライターやその手のプロのブロガーにまかせておいて、
ちょっと昔の曲、それもあまり話題にならなかったような曲に、思いを馳せようと思います
そのほうがなんか、狭い世界感が出て、いいじゃないですか。なんですかそれ
![]() | コーヒー (1995/05/21) 奥田民生 |
奥田民生の、コーヒーです。
95年、デビューしてアルバム1枚目出した後のシングル。
しかしこのシングル、民生氏のシングルの中では相当地味。
というかこのシングルが収録されたアルバム『30』が地味
『30』に収録されたもう1つのシングル「悩んで学んで」もちょっと地味
なのに『30』の収録曲自体はとてもユーモアと脱力感のある音満載の素晴らしいアルバム
しかし、イマイチ花が無かったというのが世間での一般的な評価だろう
例えば1stアルバム『29』でいう「愛のために」、
『股旅』でいう「さすらい」や「イージュー★ライダー」、
そういった民生氏のテンプレートとも言える、サビの爽快感やコード進行の爽快感、
やはり民生にはそれがないと、と思う人が多数だろう
しかしこの「コーヒー」では、それほど突き抜けない。という印象があるかもしれない
そもそもこの曲は、簡単に説明すると「雨が降ってるから家でコーヒーでも飲もう」という曲
こういうテーマで曲を作る事自体も民生の魅力のひとつであるが、民生は実はコーヒーは好きではない
そんな情報はさておき、この曲の魅力はその「突き抜けなさ」にあると考えている。
舞台は、家なのである。しかも雨が降っている。コーヒーも飲んで落ち着いてる。
そんな中での、サビ
まだまだ雨は地味ながらいつまでも続くそんな、「じゃあコーヒー飲むか」みたいな、しょうもない歌詞。
休みが必要だ テレビがそう言ってる
コーヒーで一息いれろと言ってる
(もちろんこの”しょうもなさ”がこの曲の魅力です)この歌詞があり、
まるでまどろむかのようなギターの間奏も含めて、それらが全てブレンドした結果、
この曲はサビでもちゃんと叫んで、ギターもかき鳴らしてるのになんともマイルドなブレンドの曲となったわけです。
なにより曲の最後が
明日晴れたら釣りだで、いきなり終わるのですから。
「今日は雨が降ってたのでコーヒーを飲んで過ごした。明日は釣りにいこう」という、日記です
ちょっとエモーショナルな雰囲気出しといて、この曲は、日記なのです
しかしそういった歌詞が、ユニコーン時代からの民生氏の持ち味でもありますし、
この「コーヒー」こそがこれ以降の民生ソロでの歌詞の世界観をより広げた記念碑的シングルだと考えています
そして、そんな「くだらなさ」という持ち味が一番詰め込まれたのが『30』というアルバムだと考えています
しかも「くだらなさ」に加えて、悩み、葛藤、といったドスンと重い曲を最後に詰めてくるのもこのアルバムの特徴。
なお、ライヴアルバム『OKUDA TAMIO LIVE SONGS OF THE YEARS』収録の「コーヒー」は、
テンポ上げちゃって、ひたすらロック。こっちは爽快感抜群の仕様となっております
あ、カップリングの「人の息子」は『30』にも収録されてます。「子供たち、ワシらの未来を頼んだぞ」って曲
スポンサーサイト